Q355NH 対 B450NQR – 成分、熱処理、特性、および用途
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はじめに
エンジニア、調達マネージャー、製造プランナーは、構造用鋼を選定する際に、耐久性、溶接性、コスト、強度のトレードオフに直面することが一般的です。Q355NHとB450NQRは、そのトレードオフの異なるポイントに対応しています:一方は、ノッチ耐性と正規化後の信頼性のある挙動に最適化された圧力容器/構造用グレードであり、もう一方は、断面積または重量を減少させながら高い降伏強度を提供するように設計された高降伏構造用/微合金鋼グレードです。
両者の主な実用的な違いは、降伏強度の設計目標です:Q355NHは、良好な耐久性と溶接性のために製造された約355 MPaの名目降伏鋼であり、B450NQRは、微合金化と熱機械処理を用いて約450 MPaの降伏強度を目指しています。この違いは、製造、溶接手順の開発、部品のサイズ設定、コストに影響を与えます。
1. 規格と指定
- Q355NH
- 起源:中国のGB規格ファミリー(Qシリーズ)。中国および国際貿易における圧力容器および構造用途で一般的に見られます。
- 分類:炭素マンガン、非ステンレスの構造用/圧力容器鋼で、正規化/正規化および焼きなましの指定があります;高い耐久性を持つ構造用鋼(正規化時のHSLAのような挙動)に分類されます。
- B450NQR
- 起源:ヨーロッパスタイルの指定規則(グレード名は450 MPaクラスを示します)。接尾辞NQRは、供給者/規格に応じて正規化/品質/圧延または微合金熱処理のバリエーションを示します。
- 分類:高強度構造鋼(高降伏、微合金化/熱機械処理された鋼)。
両者は、溶接された構造用途を目的とした非ステンレスの炭素/合金鋼であり、いずれも工具鋼やステンレス合金ではありません。
2. 化学組成と合金戦略
2つのグレードは異なる合金戦略を使用しています:Q355NHは、良好な鋼と耐久性のために、P/Sに厳